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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻8号

1988年08月発行

原著

無顆粒球症をきたした甲状腺機能亢進症の1手術例

著者: 山田弘之1 矢野原邦生1

所属機関: 1山田赤十字病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.645 - P.648

文献概要

I.緒言
 甲状腺機能亢進症はBasedow病と同義語として扱われることの多い疾患である。現在その治療法として,①薬物療法,②アイソトープ療法,③外科的手術療法があり,一般に第一選択として薬物療法が採用される。薬物療法は治療期間が長いという欠点もあるが,アイソトープ療法より安全であり,比較的使用しやすいという利点がある。しかし薬物療法の副作用の中には頻度こそ少ないが無顆粒球症という重篤な副作用があり,近年注目されている。
 最近われわれは薬物療法による治療中に無顆粒球症を招来したため外科的手術療法を余儀なくされた1例を経験した。甲状腺機能亢進症に対する治療における外科的手術療法の意義について一考を得たので,若干の文献的考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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