文献詳細
原著
文献概要
I.はじめに
ガス形成菌感染症は従来から「ガス壊疽」として知られ,急速な病状の進展をみるために医師や一般の人びとに恐れられているが,頸部に起こることは非常に稀である。われわれは高齢の男性で副咽腔間隙膿瘍に伴い頸部にガス形成菌感染症を生じ,治療の効なく気腫発生後2日で死亡した症例を経験したので報告するとともに,若干の考察を加え諸兄の御批判を仰ぎたい。
ガス形成菌感染症は従来から「ガス壊疽」として知られ,急速な病状の進展をみるために医師や一般の人びとに恐れられているが,頸部に起こることは非常に稀である。われわれは高齢の男性で副咽腔間隙膿瘍に伴い頸部にガス形成菌感染症を生じ,治療の効なく気腫発生後2日で死亡した症例を経験したので報告するとともに,若干の考察を加え諸兄の御批判を仰ぎたい。
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