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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科60巻9号

1988年09月発行

原著

外耳道良性腫瘍3症例—263症例の検討

著者: 内田利男12 高川直樹2

所属機関: 1松戸市立病院耳鼻咽喉科 2内田耳鼻咽喉科医院

ページ範囲:P.753 - P.756

文献概要

I.緒言
 外耳道を原発とする腫瘍は他の部位から発生する腫瘍と同様に良性と悪性とに分類されるが,ともにその発生頻度は少ない。外耳道腫瘍の主訴は難聴,耳閉塞感,外耳道腫瘤形成,耳痛などである。良性腫瘍は症状の発現が遅れるために受診までの期間が長いことがしばしぼである。また社内・学校健康診断時に外耳道腫瘍を指摘され,耳鼻咽喉科の受診を勧められ,診断される症例もある。
 今回昭和60年から61年までに外耳道良性腫瘍3症例(唾液腺単一形腺腫,乳頭腫,母斑細胞母斑)を経験したので報告する。杉浦1)は1900年から1970年までの70年間に報告された159例を統計分析している。われわれは1971年から1987年までの17年間の104例を検討し,さらに両者の263例についても腫瘍の推移の検討を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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