文献詳細
原著
文献概要
I.緒言
耳下腺管異物に関する報告は稀である。しかもこれらの報告例の大半が経導管よりの侵入異物であり,体表から外傷などに起因し長期間介在した異物例はきわめて稀である。われわれは最近,約40年前の爆発事故のさいに飛散した小石片により右耳下腺管が閉塞し,以後反復性に耳下腺部の腫脹と疼痛をきたしたきわめて稀な症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
耳下腺管異物に関する報告は稀である。しかもこれらの報告例の大半が経導管よりの侵入異物であり,体表から外傷などに起因し長期間介在した異物例はきわめて稀である。われわれは最近,約40年前の爆発事故のさいに飛散した小石片により右耳下腺管が閉塞し,以後反復性に耳下腺部の腫脹と疼痛をきたしたきわめて稀な症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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