icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻10号

1989年10月発行

特集 耳鼻咽喉・頭頸部領域の痛み—その機序と臨床

II.癌性疼痛

X線画像診断ならびに放射線療法の適応と限界

著者: 寺嶋廣美1 山下茂1 中田肇1

所属機関: 1産業医科大学放射線科

ページ範囲:P.833 - P.840

文献概要

はじめに
 癌による痛みは発生部位,進行度,個人により様々である。癌性疼痛の中で問題になるのは根治不能の進行癌,再発癌や転移癌によるものである。癌による痛みは持続的で肉体的にも精神的にも患者を苦しめる。この苦痛を和らげることは癌治療医の大きな課題である。癌性疼痛の治療は手術,放射線療法,化学療法,ホルモン療法などの根本的治療と,鎮痛剤,神経ブロックなどの対症療法とに分けられる。放射線療法は根治的治療とともに対症的治療としても適応範囲が広い。頭頸部癌は疼痛の発現率が高く80%を超える1)。ここでは痛みを伴う頭頸部癌の画像診断と放射線療法の役割について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら