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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻12号

1989年12月発行

トピックス 耳鼻咽喉科と中国医学

中国医学と西洋医学の接点—証の科学化

著者: 阿部博子1

所属機関: 1近畿大学東洋医学研究所第一研究部門

ページ範囲:P.1091 - P.1094

文献概要

はじめに
 現代医療の中で漢方薬が使用されるようになって久しいが,一般的な漢方薬の評価は「長期に服用していると何となく体の調子が良くなる」といった程度のものに過ぎず,治療の手段としての確かな位置付けを得たり,あるいは専門領域において疾患治療の限界を拡大するものとして評価されるには至っていない。
 このように漢方療法や漢方薬が現代の医療に受け入れられ難いのはその薬理作用について科学的検討や解析がなされていないことも理由の一つであるが,それよりむしろ漢方医学における病気の治療に対する考え方が西洋医学とは根本的に異なっていることが原因であるように思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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