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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻2号

1989年02月発行

原著

鼓室型先天性真珠腫—アブミ骨周囲に限局し,耳小骨奇形と合併していると考えられる3症例

著者: 今井昭雄1 中野雄一1

所属機関: 1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.91 - P.96

文献概要

I.はじめに
 先天性真珠腫は真珠腫の存在部位により大きく錐体部型と鼓室・乳突部型に分けられる。錐体部型は脳神経外科領域で取り扱われることが多く,内耳孔付近に発生し種々の脳神経症状を現わす。錐体上面の中頭蓋底にある場合は,顔面神経の膝神経節周辺に発生して進行性の顔面神経麻痺が初発症状になっていることが多い。
 一方鼓室型あるいは乳突部型においては,真珠腫は手術時にすでにある程度の大きさに増大していて,鼓室を充満し,時には乳突洞へと進展し,しぼしば鼓膜を裏面から押し上げるようになっていることが多い。はたしてこれが先天性なのか後天性なのか確診がつかない例もある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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