文献詳細
原著
von Recklinghausen病に合併した頭頸部malignant schwannomaの1例
著者: 中山正基1 朝倉哲彦1 西沢輝彦1 松田一巳1 粟博志2
所属機関: 1鹿児島大学医学部脳神経外科学教室 2敬親会豊病院脳神経外科
ページ範囲:P.113 - P.119
文献概要
schwannomaは代表的な良性腫瘍の一つであるが時に悪性転化することも知られており,その頻度は2.0〜15%1〜3)といわれている。一方malig—nant schwannoma (以下MSと略記)はその約10%が頭頸部に発生4〜8)し,さらにvon Reckling—hausen病(以下R病と略記)に合併することが多い9,10)とされる。今回われわれはR病の患者で幼少時より頭頸部腫瘤を有し,約8年を経過した後,悪性転化し急速に増大したMSの1剖検例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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