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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻2号

1989年02月発行

文献概要

CPC

原発巣不明の頸部リンパ節転移の1例

著者: 斉川雅久1 小野勇1 海老原敏1 渡辺寛2 日月裕司2

所属機関: 1国立がんセンター病院頭頸科 2国立がんセンター病院外科

ページ範囲:P.147 - P.151

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 原発巣不明の頸部リンパ節転移を主訴として来院する患者は癌の臨床においてはとくに珍しいものではない。当然種々の検査により原発巣を探すこととなるが,多くの場合その原発巣は頭頸部領域に発見される。しかし一般の病院ではこれらの症例の原発巣を検索するさい,なぜか頭頸部領域よりも胃・肺・食道なと頭頸部領域以外の検査を優先させる傾向があるようである。
 頸部リンパ節転移を主訴とする患者で,たまたま食道癌が発見されたために,本当の原発巣が見落とされそうになった症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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