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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻3号

1989年03月発行

文献概要

私は知りたい

異常値の読み方(2)肝機能検査

著者: 大久保昭行1

所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.217 - P.220

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I.はじめに
 肝機能検査で肝疾患の病態をどの程度まで診断できるのだろうか。1975年に,当時のわが国の指導的立場にいた肝臓病学者のグループが,肝機能検査による慢性肝炎の病態診断能を検討した結果を発表1)している。
 その報告によると,専門家といえども1回の肝機能検査データだけでは慢性肝炎の病態診断はきわめて困難なことが示されている。その半面,経験の浅い医師であっても病歴や理学的所見などを参考にすれば,肝機能検査データにより慢性肝炎の病態をかなりの程度まで診断できることが明らかにされた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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