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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻4号

1989年04月発行

鏡下咡語

21世紀の耳鼻咽喉科をどうする—生き残りを考えよ

著者: 小池吉郎1

所属機関: 1山形大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.292 - P.293

文献概要

 昭和63年10月ブラジルのリオデジャネイロでの国際シンポジウムに出席した時,大阪大学の松永亨教授と耳鼻咽喉科の将来について語り合った。松永教授は本年度の日耳鼻総会(会長熊沢関西医大教授)で21世紀の耳鼻咽喉科の進歩に関するパネルディスカッションの座長を務められるとのことから,耳鼻咽喉科の現状,研究開発と技術革新の方向などの話題が中心となった。総論的にはこのままでは耳鼻咽喉科の将来像が暗く,地盤沈下が進む危惧が大きいこと,またこれに対する対策が真剣に考えられておらず活性化の具体策が浮かんでないことから悲観的な見解に傾いた。
 最近の日本耳鼻咽喉科学会内での動きをみると,関連学会,研究会が目白押しに開催され,これに地方部会,医会等を加えると驚くべき数となる。各大学の教授連中はこの出席だけでも大変である。毎週出席しなければならない時がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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