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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻4号

1989年04月発行

原著

術後性上顎嚢胞術式の考察

著者: 塩野博己1 加瀬康弘1 堀内康治1 船井洋光1 飯沼寿孝1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.301 - P.305

文献概要

I.はじめに
 術後性上顎嚢胞の画像診断法は従来は普通X線診断法(単純撮影法,断層撮影法)が中心であったが,X線CTの導入によって術前の情報はより詳細となった。今回の報告では後術性上顎嚢胞のX線CT像を検討し,嚢胞に対する術式,ことに下鼻道側壁における鼻内開窓術の適応について報告した。
 この鼻内開窓術の適応となる条件についてはいまだ定説がないが,その最低条件とは,1)嚢胞は単房性であること(画像上も嚢胞内に不完全隔壁をもたない),2)嚢胞の内側壁は下鼻道側壁に接して膨隆していること,が必要であろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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