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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻4号

1989年04月発行

文献概要

原著

鼻内所見の乏しい鼻性頭蓋内合併症の2例

著者: 山田勝士1 加我君孝1

所属機関: 1帝京大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.313 - P.319

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I.はじめに
 抗生物質が頻用されている現在鼻性の頭蓋内合併症は珍しくなり,実際その報告も数少ない。しかしいったん発症した場合は現在においても,的確な処置が早期になされなければ死亡率が約50%というきわめて致命率の高い疾患であり1),迅速な診断と治療が必要となる。われわれは最近頭蓋内および眼窩内合併症を併発した例を含め,副鼻腔炎が原発巣と思われた非術後性の頭蓋内合併症を2例経験した。いずれも鼻症状,鼻内所見に乏しくCT検査により初めて鼻性と診断のついた症例であったため,受診に至る経過,治療,その後の経過について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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