文献詳細
原著
全盲より視力の著明改善が得られた蝶形骨洞嚢胞の1症例
著者: 伊藤修1 市村恵一1 丹生健一1 八木昌人1
所属機関: 1東京都立府中病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.371 - P.373
文献概要
蝶形骨洞嚢胞はその解剖学的位置から視力障害をきたすことが多く,また嚢胞の開放により視力の回復が期待できる疾患1)である。しかし全盲をはじめとする高度視力障害例の予後は不良とされ正常視力への回復は稀1,2)である。今回われわれは失明後9日目に開放術を施行し著明な視力同復を呈した症例を経験したので報告する。
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