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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻5号

1989年05月発行

文献概要

原著

篩骨洞に原発した腺房細胞癌の1例

著者: 鈴木正治1 中村英生1 山岸益夫1 五十嵐文夫1 中野雄一1

所属機関: 1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.375 - P.379

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I.はじめに
 腺房細胞癌(acinic cell carcinoma)は一般に唾液腺に発生する腫瘍で,悪性腫瘍の中では比較的予後のよいものである。発生部位は大多数が耳下腺であり,そのほかでは口蓋,口唇,臼後部などに発生したとの報告がみられる。本腫瘍が鼻副鼻腔に発生することはきわめてまれであり,著者らの渉猟しえた範囲では本邦には篩骨洞に発生したという報告はない。われわれは右篩骨洞に発生した腺房細胞癌症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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