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医療ガイドライン
高度先進医療(3)顔面骨,頭蓋骨の観血的移動術
著者: 上石弘1 坂本善哉1
所属機関: 1近畿大学医学部形成外科学教室
ページ範囲:P.405 - P.411
文献購入ページに移動I.はじめに
顔面骨,頭蓋骨の観血的移動術とは広義には顔面や頭蓋領域の骨を移動する手術全体を指すが,狭義には眼窩をen blocに移動する手術や前頭骨を前方に移動する手術,頭蓋の広汎な骨切り術などを指し,高度先進医療としての性格は後者に認められるものである。1967年にTessierが頭蓋内アプローチを用いた眼窩隔離の報告以来飛躍的に発展し,顔面骨のみならず頭蓋骨の観血的移動術へと拡大され,この10年間に一つの完成をみた分野である。
本稿では顔面骨,頭蓋骨の観血的移動術についての高度先進性を中心としてその現況を報告してみたい。
顔面骨,頭蓋骨の観血的移動術とは広義には顔面や頭蓋領域の骨を移動する手術全体を指すが,狭義には眼窩をen blocに移動する手術や前頭骨を前方に移動する手術,頭蓋の広汎な骨切り術などを指し,高度先進医療としての性格は後者に認められるものである。1967年にTessierが頭蓋内アプローチを用いた眼窩隔離の報告以来飛躍的に発展し,顔面骨のみならず頭蓋骨の観血的移動術へと拡大され,この10年間に一つの完成をみた分野である。
本稿では顔面骨,頭蓋骨の観血的移動術についての高度先進性を中心としてその現況を報告してみたい。
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