文献詳細
原著
滲出性中耳炎診断におけるMRIの応用
著者: 堀芳朗1 友田幸一1 三苫藤吉郎1 山脇利朗1 山下敏夫1 熊沢忠躬1 加藤勤2 田中敬正2
所属機関: 1関西医科大学耳鼻咽喉科学教室 2関西医科大学放射線科学教室
ページ範囲:P.435 - P.439
文献概要
近年の目覚ましい画像診断技術の進歩の中で核磁気共鳴画像法(magnetic resonancc imaging:MRI)は現在とくに注目を集める検査法の一つである。このMRIは水素原子密度の違いを反映し従来のX線画像とは違った情報を得ることができる。とくに従来のX線では困難であった軟部組織間の診断に優れている。今回このMRIを滲出性中耳炎患者に応用し,液貯留の状態ならびに耳管,上咽頭(アデノイド)病変との関係について従来のX線CT画像と比較検討し,その画像の特徴と本検査法の臨床的有用性について検討した。
掲載誌情報