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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻7号

1989年07月発行

目でみる耳鼻咽喉科

急性化膿性鼓膜炎

著者: 星野知之1 佐藤大三1 伊藤久子1 向高洋幸1 石崎久義1

所属機関: 1浜松医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.508 - P.509

文献概要

 急性化膿性中耳炎のさいにみられる急性の炎症状態を除くと,鼓膜の急性炎症をみることは少ない。鼓膜は外耳から入る病原菌に対しては強いものである。しかし稀ながら存在する急性の鼓膜炎がある。その2例を紹介する。
 症例1は31歳男性で,受診2日前に海水浴にいった。拍動性の左耳痛と耳漏が主訴で,鼓膜にはツチ骨周辺の発赤肥厚があり(図1a),酸を塗布すると多数のびらんがなられた(図1b)。Bacillus subcilisが培養され,抗生剤(CMX)の点耳薬で急速に治癒した(図2)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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