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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻7号

1989年07月発行

トピックス 抗菌薬の選び方・使い方

耳鼻咽喉科・頭頸部疾患を中心として

フルオロキノロン剤の使い方

著者: 松本文夫1 森川清見2 森田雅之3 佐藤康信3

所属機関: 1神奈川県衛生看護専門学校付属病院内科 2神奈川県衛生看護専門学校付属病院耳鼻咽喉科 3神奈川県衛生看護専門学校付属病院薬剤科

ページ範囲:P.521 - P.526

文献概要

I.はじめに
 抗菌剤療法の基本方針は当然のことながら適正薬剤の選択と副作用発現防止である。とくに前者については原因菌の決定にもとづく好感受抗菌剤の選択が主体であるが,抗菌剤療法で良好な臨床効果を得るためには優れた抗菌力を有する薬剤の選択はもとより,感染臓器への移行の良否を考慮した薬剤の選択が要求される。
 フルオロキノロン剤はその広い抗菌域と優れた抗菌力,良好な組織内移行性によって臨床各科領域で広く使用されている。しかし本系剤はグラム陽性球菌に対する抗菌力がグラム陰性桿菌に対するそれよりははるかに劣ること,また副作用,他の薬剤との相互作用など,臨床上いくつかの問題点が指摘されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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