icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻7号

1989年07月発行

原著

鼻腔側壁に発生した多形腺腫の1症例

著者: 坂口正範1 佐藤圭司1 岡村光憲1

所属機関: 1信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.561 - P.565

文献概要

I.はじめに
 多形腺腫は耳下腺,顎下腺などの大唾液腺に好発するが,小唾液腺の分布する口蓋,口腔底,頬粘膜,舌,口唇などにもみられ1),また稀ではあるが組織学的に唾液腺との類似点をもつ鼻腺,涙腺,汗腺,乳腺などからも発生する2-4)ことが知られている。
 鼻腔内に発生する多形腺腫は稀な腫瘍であるが,本邦での報告例の大部分は鼻中隔から発生2-7)しており,鼻腔側壁からの発生はきわめて少ない。われわれは最近下鼻甲介前端から鼻限にかけて基部をもった多形腺腫の症例を神験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら