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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻8号

1989年08月発行

トピックス 顔面外傷

救命救急医療における顔面外傷

著者: 益子邦洋1 本多正久1 長谷川雄二1 大塚敏文1

所属機関: 1日本医科大学救急医学講座

ページ範囲:P.599 - P.605

文献概要

I.はじめに
 交通外傷や高所墜落など強大な物理的エネルギーによって全身に重篤な外傷を負った患者では,通常顔面にもなんらかの外傷を伴っていることが多い。顔面外傷はそれ自体生命的予後を不良にするものではないが,機能的そして美容的予後の観点からきわめて重大な注意を払わなければならない外傷である。すなわち見る,聞く,嗅ぐ,息をする,声を出す,物を食べるといった機能のほかに,顔面は患者の喜びや悲しみ,怒りなどの情緒を表現したり,知性や個性などをも表現する大切な機能を有しているからなのである。個々の顔面外傷に関しては他の著者によりあますところなく述べられているので,本稿では救命救急医療における顔面外傷,いいかえるならば多発外傷の一分症としての顔面外傷に焦点を当て,診断と治療の要点を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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