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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻9号

1989年09月発行

文献概要

トピックス 睡眠時無呼吸症候群

口腔・咽頭疾患と睡眠時無呼吸症候群

著者: 小川浩司1

所属機関: 1北里研究所病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.689 - P.693

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I.はじめに
 睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に継続的に呼吸が停止する疾患と定義することができる。臨床症状としては,大きないびき,寝苦しさ,寝不足による昼間の眠気である。大半の症例では覚醒時には健常者となんら変わることがなく,特異的所見は認められない。睡眠時無呼吸症候群の原因は,中枢性のものを除けば,気道狭窄によるものと過度の肥満によるものである。肥満の場合は,気道に器質的狭窄部位がなくても換気量の絶対的増加によって気道が相対的に狭窄するためである。
 さて気道狭窄の起こる部位として実際に問題になるのは軟口蓋を中心とする部位と喉頭蓋を含めた下咽喉の部分,喉頭以下の部分である。肥満による場合でも,これらの部位の狭窄が合併しているのが一般的で,耳鼻咽喉科的に診て処置をすることは必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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