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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻9号

1989年09月発行

原著

典型的な頸性めまいの2症例

著者: 伊藤彰紀1 坂田英治1 伊藤靖郎1 平塚仁志1

所属機関: 1埼玉医科大学平衡神経科学教室

ページ範囲:P.727 - P.733

文献概要

I.はじめに
 頸部の回転または伸展によって生ずるめまいをいわゆる"頸性めまい"(cervical vertigo)と呼んでいる。この発症原因にはさまざまなものが含まれており,したがってこれは単一疾患ではなく症候群として考えるのが妥当である。
 今回われわれは典型的な頸性めまいの2症例を経験した。これらの症例に対して椎骨動脈撮影(vertebral artery angiography:VAG)を行ったところ,首を回した位置で椎骨動脈(vertebral artery)の明らかな異常が証明された。すなわち椎骨動脈の高度な循環障害に起因する頸性めまいであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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