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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科61巻9号

1989年09月発行

CPC

進行性鼻壊疽の1例

著者: 形浦昭克1 鈴木敏夫1 原渕保明1 佐藤昌明2 佐藤睦2

所属機関: 1札幌医科大学耳鼻咽喉科学教室 2札幌医科大学第2病理学教室

ページ範囲:P.748 - P.754

文献概要

 進行性鼻壊疽は鼻咽頭領域に発生する進行性の壊死性肉芽腫様病変として特異な位置を占めてきた。鼻に肉芽腫をきたす疾患として,臨床および病理学的所見よりWegener肉芽腫症は独立したentityをもつが,いわゆる進行性鼻壊疽に文すする報告は多種多様の名称が用いられ,混乱を招いてきた。かかるリンパ網内系増殖疾患は現在の免疫学の飛躍的な発展により,表面マーカーや機能の検索から病理組織学的にもT細胞型悪性リンパ腫の特徴を有することが判明した。今回われわれは発病して1年7か月を経て全身への浸潤をきたし死亡した症例を提示する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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