文献詳細
トピックス 耳音響放射
文献概要
はじめに
1978年,Kempの報告1)以来,耳音響放射については種々の報告がなされてきたが,その発生機序,病態との関連などについてはまだ不明の点も多い。また耳音響放射には,自発耳音響放射(Spontaneous otoacoustic emission,以下SOAE)と誘発耳音響放射(Evoked otoacoustic emission,以下EOAE)があり,いずれも外有毛細胞の指標となるのではないかと考えられているが,それらの関連についても検討を要する。我々はこれまて聴力正常者および感音難聴症例を対象にSOAFとEOAEをそれぞれ測定し,検討を加えてきた2,3)。そこで今回は,SOAEとEOAEの関連性についてまとめて述べてみたい。
1978年,Kempの報告1)以来,耳音響放射については種々の報告がなされてきたが,その発生機序,病態との関連などについてはまだ不明の点も多い。また耳音響放射には,自発耳音響放射(Spontaneous otoacoustic emission,以下SOAE)と誘発耳音響放射(Evoked otoacoustic emission,以下EOAE)があり,いずれも外有毛細胞の指標となるのではないかと考えられているが,それらの関連についても検討を要する。我々はこれまて聴力正常者および感音難聴症例を対象にSOAFとEOAEをそれぞれ測定し,検討を加えてきた2,3)。そこで今回は,SOAEとEOAEの関連性についてまとめて述べてみたい。
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