文献詳細
原著
広頸筋皮弁を用いて気管後壁の再建を行った頸部食道癌の1例
著者: 坂口正範1 松尾清2 飯田太3 石坂克彦3 林れい子2 菅谷昭3 高橋千治3 袖山治嗣3 古田淳2 久島英雄2 横山晴樹1 梅垣油里1 森田宏史1
所属機関: 1信州大学医学部耳鼻咽喉科 2信州大学医学部形成外科 3信州大学医学部第2外科
ページ範囲:P.63 - P.67
文献概要
広頸筋皮弁は頬粘膜,歯肉,口腔底などの口腔内粘膜欠損部あるいは頸部の皮膚欠損部などの再建に用いられているが1,2),われわれが調べた限りではこれを用いて気管後壁の再建を行ったという報告は未だみられない。
一方,気管合併切除を要する頸部食道癌症例においては,気管断端を前胸部に縫着して永久気管孔を作成する必要があるため,複雑な手技が要求されることが多い。
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