文献詳細
症例特集 頭頸部腫瘍
IV.喉頭
喉頭紡錘細胞癌症例—その免疫組織学的検討
著者: 斉藤優子1 久育男1 高木伸夫1 綾部裕子1 進藤昌彦1 安田範夫1 村上泰1
所属機関: 1京都府立医科大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.889 - P.893
文献概要
紡錘細胞癌は扁平上皮癌の稀な一亜型であり,口腔,咽頭,上気道などに比較的多くみられる。臨床的に腫瘍は一般に球状の有茎性腫瘤であることが多く,組織学的には紡錘形の細胞が充実性に増生し一見肉腫様を呈する。この紡錘形細胞のhis—togenesisに関しては種々の議論があるが一般に扁平上皮由来であると考えられている。我々は,喉頭ポリープの診断にて喉頭微細手術を施行し,病理診断にて紡錘細胞癌であった1例を経験したので,病理組織学的所見について検討し,併せて文献的考察を加えて報告する。
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