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症例特集 頭頸部腫瘍 VI.頸部
頸部Castleman's Diseaseの1例
著者: 福永一郎1 黒田一三1 川上晋一郎1 岡野和美1 増田游1
所属機関: 1岡山大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.943 - P.946
文献購入ページに移動1954年Castleman1)が縦隔に発生した胸腺腫類似腫瘤をMediastinal Lymphnode Hyperplasiaと報告してから現在まで200例以上の報告2)がなされ,Castleman's Diseaseと称されている。その約2/3は胸郭内発生といわれ,残りは胸郭外発生であり,そのなかでは頸部に最も多く報告されている。我々はこのたびCastleman's Diseaseと考えられる左頸部腫瘤の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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