icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科62巻10号

1990年10月発行

症例特集 頭頸部腫瘍

VI.頸部

頸部郭清術と胸肋鎖関節肥大の関係について

著者: 滝元徹1 石川滋1 田中佐一良1 桝田耕1 梅田良三1

所属機関: 1金沢大学医学部耳鼻咽鼻科学教室

ページ範囲:P.953 - P.955

文献概要

はじめに
 全頸部郭清術は1906年Crile1)により提唱されて以来,頭頸部癌の頸部リンパ節転移に対する手術的治療の基本的術式として広く行われてきている。この術式において,胸鎖乳突筋と副神経を犠牲にするため術後合併症として僧帽筋を含む筋機能の運動障害によりshoulder droopが起こることがよく知られている2)。しかし,この頸部郭清術施行後のもう一つの合併症である胸肋鎖関節肥大の出現に関する報告は本邦において皆無である。
 我々は,最近約3年間において41例の頭頸部癌患者57側に頸部郭清術を施行後,11例に胸肋鎖関節肥大を認めたので,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら