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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科62巻11号

1990年10月発行

原著

耳鼻咽喉科を初診した破傷風症例

著者: 郭宗佐1 洲崎春海1

所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.1003 - P.1007

文献概要

はじめに
 破傷風は抗生物質の進歩,三種混合ワクチン,トキソイドの普及などにより,近年では発生率が激減傾向を示しているものの,いったん発生した場合には経過が急速で,適切な処置を行わないと半日以内に死亡することもある重篤な疾患である。したがって,破傷風は早期診断や早期治療が重要であるが,その発病初期の症状が患者によってかなり異なっている。耳鼻咽喉科医が破傷風患者に遭遇する機会は稀であるが,その初期症状を見のがすと手遅れとなりやすいので十分な注意が必要である。
 最近,筆者らは開口障害を主訴として耳鼻咽喉科を初診した破傷風の1症例を経験したので,診療上心がけなければならない問題点などについて若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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