文献詳細
原著
文献概要
はじめに
外傷や腫瘍などのために耳介の部分欠損が生ずることは稀ではない。耳介は側頭部という目立つ部位に存在し,その再建は整容上重要である。しかし複雑な形態の耳介軟骨を薄い皮膚が包むという特殊なサンドウィッチ構造のため,その再建は困難であることが多い。1967年に報告されたAntia法1)は,耳介の組織欠損を同じ耳介内の組織で修復でき,比較的簡単な手技で整容的に優れた結果を得ることができる。本法による耳介再建症例を報告する。
外傷や腫瘍などのために耳介の部分欠損が生ずることは稀ではない。耳介は側頭部という目立つ部位に存在し,その再建は整容上重要である。しかし複雑な形態の耳介軟骨を薄い皮膚が包むという特殊なサンドウィッチ構造のため,その再建は困難であることが多い。1967年に報告されたAntia法1)は,耳介の組織欠損を同じ耳介内の組織で修復でき,比較的簡単な手技で整容的に優れた結果を得ることができる。本法による耳介再建症例を報告する。
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