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トピックス 音声外科
音声外科における喉頭マイクロサージャリー—その定義と概念
著者: 福田宏之1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.103 - P.104
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音声外科という名称はわが国では,平野1)が初めて用いており,その定義として『音声外科とは発声機能を取り扱う外科である』と述べている。相当する英語はPhonosurgeryと呼称される。
また対象臓器が声帯であることから,声帯振動を正常に戻し,正常な発声機能を計るといういい方もできる。しかし現在では,早期声帯癌にたいしてレーザー手術を行ったり,声帯切除のうえ声門形成を計るのも音声を考慮した手術とすると,音声外科の範囲に入れてもおかしくなく,必ずしも声帯振動が第一義ではないと考えられている。すなわち狭義としては,声帯振動の正常化を計り音声を正常にするといえるが,広くは音声を考慮した手術といえる。
音声外科という名称はわが国では,平野1)が初めて用いており,その定義として『音声外科とは発声機能を取り扱う外科である』と述べている。相当する英語はPhonosurgeryと呼称される。
また対象臓器が声帯であることから,声帯振動を正常に戻し,正常な発声機能を計るといういい方もできる。しかし現在では,早期声帯癌にたいしてレーザー手術を行ったり,声帯切除のうえ声門形成を計るのも音声を考慮した手術とすると,音声外科の範囲に入れてもおかしくなく,必ずしも声帯振動が第一義ではないと考えられている。すなわち狭義としては,声帯振動の正常化を計り音声を正常にするといえるが,広くは音声を考慮した手術といえる。
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