文献詳細
トピックス 人工中耳・人工内耳
文献概要
I.人工内耳の原理
音は外耳道からはいり,中耳,内耳を経て聴神経の活動を促し,大脳の聴皮質に伝えられるが,この聴覚経路のどこに障害が起きても難聴になる。これまでは,内耳障害にて生じた高度感音難聴や聾に対しては適切な方法はなかった。しかし1970年代から実用段階に入った「人工内耳」は,特殊な電極を内耳に挿入し,音を電気刺激に変換し,生存している聴神経を刺激して音感を認知させようとするものである。この人工内耳の原理を図1に模式的に示めす。現在の人工内耳はいろいろな方式のものがあるが,基本的には図2のブロックダイヤグラムの如くになる。患者は耳かけ式のマイクロフォンとスピーチプロセッサー(SP)を携帯する。このSPはマイクロフォンからの入力信号を分析し,高周波刺激信号として蝸牛内に埋め込んだ人工内耳電極に情報を伝える役目を果たす。このSPの作用を制御し,患者各自の情報をSP内のメモリーに書き込む装置がマイクロコンピューター(MC)とそれに接続されたスピーチプロセッサーインターフェイス(SPI)である。
MCには特性テストプログラム作製システム(DPS)のソフトウェアパッケージが組み込まれており,種々のプログラムはこのDPSにより遂行される。このプログラムは人工内耳の方式により,比較的単純なものから複雑なものまで種々のものがある。
音は外耳道からはいり,中耳,内耳を経て聴神経の活動を促し,大脳の聴皮質に伝えられるが,この聴覚経路のどこに障害が起きても難聴になる。これまでは,内耳障害にて生じた高度感音難聴や聾に対しては適切な方法はなかった。しかし1970年代から実用段階に入った「人工内耳」は,特殊な電極を内耳に挿入し,音を電気刺激に変換し,生存している聴神経を刺激して音感を認知させようとするものである。この人工内耳の原理を図1に模式的に示めす。現在の人工内耳はいろいろな方式のものがあるが,基本的には図2のブロックダイヤグラムの如くになる。患者は耳かけ式のマイクロフォンとスピーチプロセッサー(SP)を携帯する。このSPはマイクロフォンからの入力信号を分析し,高周波刺激信号として蝸牛内に埋め込んだ人工内耳電極に情報を伝える役目を果たす。このSPの作用を制御し,患者各自の情報をSP内のメモリーに書き込む装置がマイクロコンピューター(MC)とそれに接続されたスピーチプロセッサーインターフェイス(SPI)である。
MCには特性テストプログラム作製システム(DPS)のソフトウェアパッケージが組み込まれており,種々のプログラムはこのDPSにより遂行される。このプログラムは人工内耳の方式により,比較的単純なものから複雑なものまで種々のものがある。
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