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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科62巻7号

1990年07月発行

トピックス 顔面神経麻痺

末梢性顔面神経麻痺—側頭骨外麻痺について

著者: 海野徳二1

所属機関: 1旭川医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.553 - P.558

文献概要

はじめに
 顔面神経麻痺で最も多く見られるのは側頭骨内麻痺で,代表的なものはベル麻痺やハント症候群である。これらについては優れた研究がsupple—mentにまとめられているので1,2),側頭骨外顔面神経麻痺について述べる。これに属するものは頻度として少なく,その殆んどは耳下腺と関係したものである3)。耳下腺悪性腫瘍の神経浸潤によって生ずる場合もあるが,腫瘍手術によって起こることも多々あり,耳下腺腫瘍と顔面神経麻痺は切り離して考えることはできない。顔面外傷による麻痺は比較的少なく,耳下腺部の切創によるものが大部分である。本文ではこれらの疾患に対して我々自身が行った診療法や治療方針を振り返り,文献を参照として反省もし,治療方針を確立することを目的としている。最近になって用いられるようになったとか,従来の方法が変更になったとかではないが,これを以てトピックスとしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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