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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科62巻9号

1990年09月発行

文献概要

トピックス 嗅覚障害

嗅覚障害の診断—他覚的検査(脳波などによる)

著者: 曽田豊二1 原田博文1 加藤寿彦1 白石君男1

所属機関: 1福岡大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.739 - P.743

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はじめに
 嗅覚はもっとも原始的な感覚でありながら,極めて鋭敏な弁別能をもっているうえに,ニオイについては個人差の大きな嗜好が深く関連しており,ニオイに対する生体反応は定性的にも定量的にも多様である。したがって多くの施設では被検者の主観的判断に依存した嗅覚検査を行っているのが現状である。ニオイ刺激に対する生体反応を客観的に捕らえて検査に応用した他覚的嗅覚検査法も基準嗅力検査や静脈性嗅覚検査のように実地臨床において確立されたものは現在のところない。これまでのところ,各施設において研究者がニオイ刺激に対する種々の反応を用いて独自の研究をしている状態である。今回はわれわれの施設で検討を行っている脳波を用いた他覚的嗅覚検査法を紹介し,その臨床応用の可能性や問題点についても考えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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