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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科62巻9号

1990年09月発行

原著

小柴胡湯によるステロイド依存性感音難聴の治療経験

著者: 西原信成1 黒川浩伸1 暁清文1 柳原尚明1

所属機関: 1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.761 - P.764

文献概要

はじめに
 今日,ステロイド剤は自己免疫疾患を初めとする難治性の種々の疾患に対して広く使用され,その臨床効果は高く評価されている。しかし,ステロイド剤には同時に副腎機能不全,消化性潰瘍,耐糖能障害といった様々な副作用があり,特に長期投与においては厳重な注意が必要である。近年,ある種の漢方薬がステロイド剤の作用を増強し,かつ副作用を軽減し得る薬剤として注目を集めており,慢性肝炎,ネフローゼ症候群,慢性関節リウマチ,アトピー性皮膚炎などの領域でその有効性が臨床評価されている1,2)
 最近,我々はステロイド依存性感音難聴の1例に,ステロイド減量を目的として漢方薬の一種である小柴胡湯を併用し,良好な結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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