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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科62巻9号

1990年09月発行

原著

頸部放線菌症の1例

著者: 深澤元晴1 岡田聡子1 渡辺周一1 金滝憲次郎1

所属機関: 1香川県立中央病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.783 - P.786

文献概要

緒言
 放線菌症は,一般に,Actinomices israeliiの感染によって起こる疾患で,臨床的に板状硬結,多発性小膿瘍の形成,開口障害を主症状とし,病巣内あるいは膿汁中に菌塊の認められることが特徴的とされ,その約60%が,顔頸部に発症するといわれている。以前は難治性の疾患といわれていたが,抗生物質の出現により予後良好な疾患となった反面,定型的な症状を呈するものは少なくなり,ますますその診断が困難になったように思われる。
 今回我々は,頸部放線菌症の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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