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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻1号

1991年01月発行

文献概要

原著

顕微鏡下鼻内手術—計測と器械の改良

著者: 高橋正紘1 森田恵3 伊藤光子2 神崎仁1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部耳鼻咽喉科 2至誠会第二病院耳鼻咽喉科 3東京女子医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.29 - P.33

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 はじめに
 鼻科領域の手術はマイクロサージェリーが普及した現在においても裸眼手術が主流である1)。ファイバースコープはblindnessの解消,深達性で優れ,手術にも積極的に導入されつつある2〜4)。一方,顕微鏡手術は便宜さの点でファイバースコープに劣るが,安全性,術野の確保,拡大率,全身麻酔の適応などの点で優れている5〜7)。これらの長所は視神経管走行をめぐる解剖学的バリエーション8〜10)や重篤合併症1,11)を考慮すると,後部副鼻腔手術に適している。
 われわれは視神経管開放術を中心とした顕微鏡下鼻内手術について報告してきた12,13)。今回は過去の経験を踏まえ,本術式普及の障害となっていた手術器械の改良,ならびに手術実施に便宜な鼻内解剖構造の計測結果について報告した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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