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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻10号

1991年10月発行

原著

口腔癌切除後の即時再建術の臨床的検討—とくに皮弁による再建例について

著者: 山田弘之1 鈴村栄久1 服部雅彦1 坂倉康夫1

所属機関: 1三重大学医学部耳鼻咽喉科教室

ページ範囲:P.791 - P.795

文献概要

 緒言
 頭頸部悪性腫瘍の治療には抗癌剤による化学療法や免疫療法,放射線療法が普及し,その治療成績は向上を続けているが,ある程度進行した上皮性悪性腫瘍の場合には依然として根治的手術療法が必要とされ,治療成績のさらなる向上のためには腫瘍を含めた広範切除が原則とされる。しかし頭頸部という解剖学的特殊性から,美容上の問題点,さらに機能上の問題点を考慮せねばならず,一概に広範切除が唯一絶対というわけにはいかない。
 舌・口腔底を中心とした口腔内悪性腫瘍の場合,美容上の問題のみならず構音・咀嚼・嚥下といった生活の中心となる機能上の問題点を抱えており,手術的治療を施行した際の欠損部の再建が必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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