icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻10号

1991年10月発行

原著

診断困難であった喉頭癌の1症例—声門下原発か甲状腺原発か

著者: 藤田浩志1 折田洋造1 山本英一1 原田種一2 崔哲洵2 片桐誠2

所属機関: 1川崎医科大学耳鼻咽喉科 2川崎医科大学内分泌甲状腺外科

ページ範囲:P.797 - P.800

文献概要

 はじめに
 喉頭病変の診断には,間接喉頭鏡,内視鏡,喉頭ストロボスコープによる喉頭の観察,分泌物,擦過物の細胞診,頸部X線検査などを用いるが,もっとも確実なものは,病変部位を拡大でき,確実に生検できるラリンゴマイクロ下の検査である。
 しかし,多くの症例の中には,初回の診断が前癌性病変でないために安易に考えていると,突然増悪し,悪性病変として発見されることがある。
 今回,筆者らは,ラリンゴマイクロドの生検では診断することができず,頸部腫脹,呼吸困難,発熱で発症した喉頭癌の症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら