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原著
鼻アレルギーにおける鼻粘膜表層の好塩基性細胞・好酸球と鼻粘膜ヒスタミン過敏性の関係
著者: 川堀眞一1 坂田文1 畑山尚生1 長野悦治1
所属機関: 1旭川医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.801 - P.805
文献購入ページに移動正常者に比べた鼻アレルギー患者および花粉非飛散期に比べた飛散期の花粉症患者は化学伝達物質であるヒスタミンや神経遊離物質であるヒスタミンや神経遊離物質であるアセチルコリン,メサコリンに鼻粘膜過敏性を増している1〜3)。その要因としてアレルギー反応に伴う浸潤細胞,化学伝達物質,神経系が重要視されている。
要因の一つである浸潤細胞について鼻アレルギーでは,非アレルギー鼻疾患あるいは正常者とは異なり,鼻粘膜表層に好塩基性細胞,好酸球が多く存在する。今までに,鼻漏,鼻粘膜擦過片中の好塩基性細胞・好酸球と鼻症状の程度,抗原により誘発される症状の程度などとの関係は報告されている2〜4)。しかし,鼻粘膜過敏性との関連は検討されていない。
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