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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻10号

1991年10月発行

文献概要

原著

鼻アレルギーにおける鼻粘膜表層の好塩基性細胞・好酸球と鼻粘膜ヒスタミン過敏性の関係

著者: 川堀眞一1 坂田文1 畑山尚生1 長野悦治1

所属機関: 1旭川医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.801 - P.805

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 はじめに
 正常者に比べた鼻アレルギー患者および花粉非飛散期に比べた飛散期の花粉症患者は化学伝達物質であるヒスタミンや神経遊離物質であるヒスタミンや神経遊離物質であるアセチルコリン,メサコリンに鼻粘膜過敏性を増している1〜3)。その要因としてアレルギー反応に伴う浸潤細胞,化学伝達物質,神経系が重要視されている。
 要因の一つである浸潤細胞について鼻アレルギーでは,非アレルギー鼻疾患あるいは正常者とは異なり,鼻粘膜表層に好塩基性細胞,好酸球が多く存在する。今までに,鼻漏,鼻粘膜擦過片中の好塩基性細胞・好酸球と鼻症状の程度,抗原により誘発される症状の程度などとの関係は報告されている2〜4)。しかし,鼻粘膜過敏性との関連は検討されていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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