icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている

I.症状の診かた・とらえ方—鑑別のポイントと対処法

2.耳出血

著者: 牧嶋和見1

所属機関: 1産業医科大学耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲:P.12 - P.14

文献概要

 耳出血とは
 出血とは,血液の全成分が血管外に出ることをいい,血管壁の破綻と漏出がある.破綻性出血は,切創や裂創などの直接損傷により,また周囲組織の病変が血管壁を侵蝕することにより発現する.一方,濾出性出血は,循環不全,血管壁の変化,血圧亢進などにより発現する.
 出血には,動脈性出血,静脈性出血,毛細血管性出血があり,その結果としていわゆる大小の出血(bleeding),点状出血(petechia),斑状出血(ec-chymosis),出血浸潤(suggillation),血腫(hematoma)などとなる.
 したがって日常臨床で診る耳出血とは,耳の各解剖学的部位からの上述の出血であり,それに加えいわゆる血性耳漏を含んで取扱うこととなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら