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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている

I.症状の診かた・とらえ方—鑑別のポイントと対処法

8.鼻出血

著者: 調所廣之1

所属機関: 1関東労災病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.34 - P.36

文献概要

 鼻出血は,外来患者総数の約2%である.患者全体では若年者に多いが,重症例は40歳以上の中高年者に多い.一般的に男性に多い.70〜80%はキーゼルバッハ部位より出血する.出血部位の確認には,ファイバースコープが優れている.機械的刺激,一過性の脈圧上昇による出血が70〜80%である.この他注意すべき疾患には血液疾患,悪性腫瘍,循環器疾患などがある.治療は,外科的処置(圧迫,焼灼)が中心である.
 表1に鼻出血の鑑別診断を,図1,2に鼻腔の血管を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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