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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている

II.外来治療の実際—私の処方

7.耳介血腫

著者: 山田一美1

所属機関: 1名古屋掖済会病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.142 - P.144

文献概要

 概説
 耳介は顔面の外側に聳立,突出しているのでスポーツや交通事故などで外傷を受けやすい部位である.耳介血腫は,耳介の打撲や反復する摩擦刺激のために皮下または軟骨膜下に出血するために生ずる例が多いが,受傷の原因が不明の特発例もある.受傷原因としてボクシングやレスリングなど格闘技を行う人によくみられ,boxer's ear,wrestler's earといった名称もある.
 血腫発生部位(図1,2)は,耳介の形態上舟状窩から対輪前脚にかけて生じやすく,限局性の腫脹で比較的軟らかく波動を触れるが,時間がたったものや反復するものでは硬いこともある.痛みを伴うこともあるが一般に強くはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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