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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている

II.外来治療の実際—私の処方

11.耳介炎症(ピアスなどによる)

著者: 児玉章1

所属機関: 1東京女子医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.158 - P.159

文献概要

 概要
 イヤリング,イヤホーン,メガネなどが原因で耳介に炎症がおきることがある.特に最近,若い女性の間で耳垂に小孔をあけ,金属の針金を通す,いわゆるピアス型イヤリングの装着が流行っているが,金属が皮膚や皮下組織に直接触れることにより誘発される皮膚のかぶれ(接触性皮膚炎)の問題がふえている(図1).ピアス型イヤリング装着者の30〜40%に何らかの問題がみられたとの報告もある.
 金属イヤリングの大部分には,ニッケル,コバルトなどが含まれているため,いったん金属による感作が成立すると,ニッケルやコバルトはこういった金属アクセサリーだけでなく,腕時計,ベルト,ファスナー,ホックなどの日常生活でさけがたいものにも含まれているため,このような物に触れた身体の他の部位にも皮膚炎をおこすようになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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