icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている

II.外来治療の実際—私の処方

19.鼻腔異物

著者: 赤木成子1

所属機関: 1岡山赤十字病院

ページ範囲:P.180 - P.181

文献概要

 鼻腔異物の大部分は,意識的に患者本人により挿入された物である.幼小児では手に解れた物を鼻内に押し込む性癖があり,鼻腔異物症例の大部分は幼小児である.異物には,プラスチック,ガラスや金属性の品,例えば玩具,磁石等,その他に紙,消しゴム,豆類などさまざまな物がある.ただし意識的に挿入されるため,疼痛が少なくて挿入できる.比較的表面平滑で形や大きさの似かよった物が多い.成人では鼻内をきれいにしようとして挿入されたティッシュペーパーや綿が異物となることがある.また稀に医原性異物として綿,ガーゼ等が見られる.
 鼻腔異物の挿入直後の症状は異物感,一側性鼻閉であるが,時間が経過すると炎症をきたし,一側性鼻漏,悪臭,疼痛等が出現してくる.幼小児では,異物挿入の事実を隠して発見が遅れることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら