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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている

II.外来治療の実際—私の処方

23.鼻アレルギー(治療開始の時期)

著者: 飯塚啓介1

所属機関: 1日赤医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.192 - P.193

文献概要

 “先んずればアレルギーを制す”
 学童検診で血液検査,皮内反応,鼻内所見,問診等から鼻アレルギーと診断されるものは10%前後と報告されている.そのうち治療が必要な症例は全体の数%というのが概ね一致した数値である.治療を必要とする基準は,通年性であれば重症度分類で中等症以上,季節性であればシーズン前でも昨年までの既往が参考になる.
 さて.治療が必要となった段階でどういう治療計画を立てるか.これが本論のポイントであり,上記の“先んずればアレルギーを制す”が結論である.治療を早く開始すればそれだけ少ない投薬で症状をコントロールできる.季節性のものではシーズン前からの予防投薬が大切であり、通年性のものでもまず朝の発作を抑えることが,その日一日の日常生活支障度を最小にするポイントである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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