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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている

II.外来治療の実際—私の処方

29.反復するアフタ性口内炎(再発性アフタ)

著者: 高橋廣臣1

所属機関: 1北里大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.204 - P.205

文献概要

 概説
 アフタ(aphtha)とは,粘膜における円形ないし楕円系,大きは扁豆大までの境界鮮明な炎症局面で,周辺に潮紅と,表面に白色ないし黄色の偽膜を有する病変をいう1).扁豆大以上のもの,または広範囲に広がったものはびらん性口内炎といい,また深くえぐれた病変は潰瘍と呼び,原則としてアフタから除外する.したがってアフタは一つの症状であって疾患単位ではない.原因として外からの刺激,細菌の播種,アレルギー,白血球減少,ウイルス,原因不明のものなどがある.
 ここで述べる反復するアフタ性口内炎は原因不明の再発性アフタと呼ばれるものを指すと理解することとする.本疾患をアフタ性口内炎とするか,再発性アフタと命名するかは意見の異なるところであるが,同一疾患と御理解願いたい.したがって耳鼻咽喉科医がときに経験するヘルペスウイルス性(単純性または帯状疱疹ウイルス性)のものやヘルパンギーナは含まれない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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