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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

文献概要

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている II.外来治療の実際—私の処方

30.舌小帯短縮症の手術の可否

著者: 川城信子1

所属機関: 1国立小児病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.206 - P.208

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 概説
 舌小帯は舌側歯槽粘膜中央から舌の裏側中央に向かってのびる薄い鎌状のヒダである.この粘膜ヒダが短いときに舌小帯短縮症あるいは舌小帯短小症と呼ぶ.手術は耳鼻咽喉科医によって長い間行われてきたが,最近,短い舌小帯を本当に切る必要があるかどうかについての疑問が小児科医によって出された.そのため,改めて耳鼻咽喉科医の中でも舌小帯の手術について検討され,手術をみなおされなければならないという考え方がでてきた.現在でも舌小帯短縮症の分類,ひきおこされる障害,手術の適応,手術方法については意見がわかれており,産婦人科医,小児科医,助産婦,保健婦,看護婦,耳鼻咽喉科医,口腔外科歯科医がそれぞれの立場から意見が異なっている状態である.われわれの病院で経験した舌小帯短縮症についての調査結果をもとに手術についていかに対処するかについて私見を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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