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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科63巻11号

1991年11月発行

特集 外来診療マニュアル—私はこうしている

II.外来治療の実際—私の処方

31.口腔底蜂窩織炎

著者: 中田將風1

所属機関: 1国立呉病院(中国地方がんセンター)耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.210 - P.211

文献概要

 口腔底とは臨床解剖では舌と口底粘膜の下方で,顎舌骨筋より上方の部位である.したがって口腔底蜂窩織炎とは,顎舌骨筋の上方に存在する舌下隙の炎症をいう.顎舌骨筋より下方の顎下隙に炎症があれば,厳密には顎下部蜂窩織炎というべきである.しかし舌下隙の炎症は急激に顎下隙に波及するし,顎下隙から舌下隙にも炎症は容易に進展するので,両者を区別して考える必要はない.したがって舌下隙と顎下隙の両隙の炎症を,臨床上は口腔底蜂窩織炎として取り扱っている.口腔底蜂窩織炎は別名ルードウイッヒ・アンギーナ(Ludwig's angina)とも呼ばれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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